COLUMNS吸湿剤ミニ講座

サビの発生と対策



金属製品の大敵である「サビ」。
今回の講座ではサビについて説明していきます。


サビはなぜ発生するのか?


サビは、鉄の表面に水と酸素が存在すると
鉄を構成している鉄分子の一部が水の中に溶け出し
水中の酸素と反応することで発生します。

このとき発生したサビは
水酸化鉄や酸化鉄として表現されることから
サビは酸化鉄の一種でもあります。

そもそも自然界では、鉄は鉄鉱石=酸化鉄として存在しています。
製鉄の工程でこの鉄鉱石=酸化鉄から酸素を取り除くことで
普段目にする鉄が作られます。

そのため鉄からすると
酸素とくっつきたい(反応したい)にも関わらず
酸素と離されている状態なわけです。

しかし鉄と酸素だけでは
くっつくことができない(反応できない)ため、水がその手助けをしている
といったイメージを持って頂けるとわかりやすいかもしれません。。


サビを防ぐ方法は?


サビは水の手助けによって
鉄と酸素がくっつく(反応する)ことによって発生します。

つまり
・鉄と酸素がくっつかないようにする
・酸素を無くす
・手助けする水を無くす
などの対策をとることで、サビの発生を抑制できるものと考えます。

以下は具体的な対策方法となります。

・EX-DRY
    空間中の水分を吸収することで、鉄と酸素の反応を抑制する。
・脱酸素剤
    酸素を取り除き、酸素と鉄の接触機会を減少させる。
・防錆油
    鉄表面に塗ることで、鉄への水と酸素の接触機会を減少させる。
・気化性防錆剤
    鉄表面に気化性の膜を形成し、鉄への水と酸素の接触機械を減少させる。
・真空梱包
    鉄製品をフィルム袋で包んだ後に真空状態にし フィルム内の酸素を無くすことで、鉄と酸素の接触機械を減少させる。


以上になります。
サビにご興味がある方、より専門的知識を得たい方は
下記サイトをご参考下さい。


参考サイト